世界に注目されている、made in Japanのデニム、ジーンズ。
今日はその日本製ジーンズから、Sugar Caneシュガーケーンの1947(大戦後モデル), 1 washedムラ糸デニムのお話をしましょう。
↑1washedで既にパッカリングし始めている、チェーンステッチ×セルビッジ赤耳。
SUGAR CANE シュガーケーン 14.25oz. DENIM 1947 MODEL 421A(one wash)
1.米綿+ジンバブエ綿のブレンド、ムラ糸
綿製品は私達の周りに多く存在しますが、「綿」に焦点を当てると世界的な問題も多く有ります。
綿の世界生産の52%はインド産+中国産(ほぼシェア同等)、米綿は10%、ジンバブエ綿は0.4%程度という統計値があります。土地、機械、資本そして農薬という生産効率に向かうパワーの歴史、結果と言えます。
特にインド綿は、中国産に追い付け追い越せとなってから、GMO遺伝子組換えの種子(BT COTTON)+セットの農薬によって、インド綿の90%がBT COTTONになったこともあるほど。その害悪はつまり、「どんな雑草も枯らす農薬+耐農薬BT綿⇒貧しい農民にセット販売」する仕組みと言われています。
*昔から英国領だったインド。中国とのアヘン戦争、そしてこの農薬も英国発大企業が陰に陽に活躍しています。
*このセットを買い続けなければ、雑草が生えて綿生産できないか、無理やり買うしかない。一方、この収量(生産効率)が悪くなった時期もあり、押し売りによる莫大な借金によって多くの農民が命を絶つ問題が、世界中で大きく取り上げられました。
このような綿市場の流通条件の中、Sugar Caneシュガーケーンでは、比較的流通量の多い米綿(高級な超長綿スーピマコットンなどを生産)と、栽培~手摘みまでこだわるオーガニックコットンのジンバブエ綿をブレンドした綿を採用。それを紡績-ロープ染色(芯白)-旧力織機にて、このムラ糸originalデニムが出来上がります。
*ムラ糸についてはデニムファンの多くが知るところですが、太さの不均一な綿糸をわざと紡績して染めることで、ジーンズとしての色落ちが「縦落ちになる(太い所が先に落ちる)」という点に、大きな魅力があります。ヴィンテージジーンズに使われた綿糸は、紡績技術が低かったので自然にムラ糸だったのです。
それではディテール、デザインについて見ていきましょう。
↓鹿革のパッチ。雰囲気あります。
↓1947は戦後だから、トップフライボタン脇のVステッチは、開き気味に。
ボタンフライもブランド、社名刻印のoriginal。
↓随所のステッチ糸は、色、デニール(太さ)、運針を変えたoriginalデザイン
↓1947、大戦後モデルはウォッチポケットにリベットが打たれる
↓バックポケットの隠しリベットも、ブランド名、社名が刻印されたoriginal。
リベット上にバータック(閂留め)があるのも、大戦後に戻したspec.です。
一方、戦後間もない1946,47年頃には、バックポケットに山なりのステッチが無いものも見られます。
↓SUGAR CANE TOYO&COと刻印されたoriginalボタンフライ。
↓太さや着用は、こんなイメージです。
大戦後モデル1 washedなので、仕上がり(縮み後)サイズが表示されています。
(ビンテージジーンズはnon washedだから、表示サイズから縮んで小さくなる)
【代表作1947ムラ糸デニム 鹿革ラベル】
SUGAR CANE シュガーケーン 14.25oz. DENIM 1947 MODEL 421A(one wash)
店舗名 Ashoes メンズセレクトショップ 亜洲’S アシューズ
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