こんにちは。
それにしても降るんですかね、雪。
私は降らない方に賭けます。
さて、本日は先日の受注会が大好評で幕を閉じた「Makers メイカーズ」のご紹介。
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Makers メイカーズ
V TIP LOAFER BURGUNDY
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使用している革は、ホーウィン社製コードバン。
簡単にですがご紹介。
コードバンとは、農耕馬の臀部からとれる皮革。
一頭からとれる量が限られています。
(靴の型にもよりますが、一足半から二足ほどしか作れないという話も。)
その希少性から「革のダイヤモンド」とも呼ばれます。
通常の革が「床」と呼ばれるベースの上に「銀面」と呼ばれる表革が張付いている2層構造なのに対し、
コードバンは「床」であるコードバン層のみを使用する単層構造。
その表面をバフィングして仕上がったもの。
(イメージとしてはスエードに似たイメージを持つ方もいらっしゃるかと。)
そのコードバン、
タンナーは世界に数社あるものの、靴に用いられているのはほぼホーウィン社製のもの。
オールデンがシェア率7割近くという中、
Makersは特1級という最高ランクのものを用いています。
そんな革であっても、届いたものに厚さのムラが出るのは当然。
Makersでは、デザイナーが一枚一枚を手で薄く剥いでいるようです。
そんな気の遠くなる作業ですが、長く履くことを考えた上では最も合理的だったのでしょう。
まだまだ長くなりそうなので、ディテールへ。
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ここでのMakersの拘り部分は、上の写真のように断面をむき出しにしていること。
靴に対する自信の表れです。
これは、誤魔化さずにしっかりとした厚さの革を全てのパーツに使用していることの証明。
派手な見た目ではありませんが、このディテールはかなりインパクトを与えます。
薄く剥いで見た目だけを追求し、数年後には買い替えなければならないのは悲しいこと。
Makersは長い年月を共にできることを、言葉は無くともディテールで語っています。
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ローファーでVチップというのは、なかなか見かけないデザイン。
シェイプすることでローファー特有の小さく見える印象を覆しています。
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甲の抜き穴はオリジナルデザイン。
ローファーでは顔になるところ。
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サイドアングル。
ローファーでは珍しく、足の甲部分まで覆われるデザイン。
これによりフィッティングがさらに向上。
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バックアングル。
ソールの高さに負けないボリュームを出しつつ、
シェイプした形はもはや色っぽささえ感じます。(変な意味ではなく)
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ソールにはオイルを染み込ませたベンズレザーを使用。
通常のレザーソールとは履き心地が雲泥の差。
ラバーソール並というと言い過ぎかもしれませんが、非常に歩き易い仕上がり。
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踵部分にはビルトライト社。
個人的にはここに惹かれました。
なかなか珍しいのです。ツウ好みなポイントでしょう。
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さり気なく入るブランドネーム。
職人の拘りは細部に宿ります。
そして、注目して頂きたいのがラストのシェイプ具合。(この幅、かなりギリギリです)
これこそ、Makersを試着された方がこぞって仰られる「フィッティングの良さ」のポイント。
従来の革靴では滅多に味わうことのない、
土踏まず部分から自然と押し上げられる感覚。
これは履いたものだけが分かる幸せ。
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内側にはヘリンボーン生地を一枚あてています。
こうすることでアッパーのコードバンに極力ダメージを与えないようにしつつ、
靴の内部の通気性を向上。
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通常のレザーシューズよりやや張り出したコバ。
この張り出しのバランスは地味なポイントでありつつ、
スタイリングを左右する重要なところ。
パンツが細くても太くても問題ない絶妙な幅に仕上がっています。
まだまだ言い出すとキリがないです。
ということで、次はエイジングを。
デザイナー所有のサンプル
どうでしょう。
見比べてみると
これが
こうです。
ここが
こうです。
皺が入ることで色合いに濃淡が現れ、
より光沢が美しく見えます。
(文章より写真の方が説得力あるな…)
コードバンの性質上、色は抜けていきます。
このサンプルはブラウンカラーのワックスを用いて手入れしていたので、
やや濃い色合いに変化したと思われます。
Makersの靴はまだまだ書き出すと止まらないので、
一先ずこの辺で。
続きはWE…
ではなく、店頭でお待ちしております。
皺の入り方や色合いに至るまで、
すべて同じ変化が起こらないのが革の醍醐味。
是非、自分ならではのエイジングを楽しんでください。
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