以前にも書かせて頂きましたが、
私、なかなかのジーンズ好きです。
ですので、店頭で「オススメのパンツありますか?」と聞かれるとついついお勧めをしてしまう。
そんな中でも個人的にオススメなところがこちら↓
Stevenson Overall Co.(スティーブンソンオーバーオール)【定番】La Jolla-727(SLIM TAPERD LEG)
程よく細くて、テーパードしたシルエット。
ブーツ・スニーカー両方に対応します。
この辺は「気分」な方も非常に多いのではないでしょうか。
生地は14オンスのデニム生地。
使われているコットンは繊維長が長い手積みのジンバブエコットン。
旧式のシャトル機でじっくりと織り上げられています。
余計な加工や毛焼きをしないので、表面には凹凸がありザラっとした手触りになっています。
このコットン、使えば使うほど魅力を発揮します。
先日御買い上げ頂いたお客様の私物を触っての感想ですが、
生地の手触りは柔らかくなってはいるものの、生地自体はがっしり詰まっている印象。
・・・かなり抽象的な表現ですが、既に穿いていらっしゃる方には共感して頂けるかと。
縫製仕様は2本針のミシンがなかった時代のデニムを蘇らせているということで、
現代では非効率的な1本針のミシンを使用。織り伏せ縫いで丁寧に。
ディテール。
![亜洲’Sのブログ](http://i0.wp.com/www.ashoes.jp/wordpress/wp-content/uploads/blog_import_5487a6cd92109.jpg?w=640)
フロント部分。ワンウォッシュモデル。
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フロントトップボタンはオリジナル。
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2つ目以降は月桂樹ボタン
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裏側は全てレザーで補強。これがあるのとないとのでは強度が雲泥の差。
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ジグザグカンヌキ
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星が刻印された打ち抜きリベット
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お馴染みのミミ。
裾は前述の通り1本針のミシンで縫製のため、シングルステッチ仕様。
では、後へ。
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このバックポケット、特徴です。
「スマイルポケット」と言われているのですが、
このオンスの生地を真っ直ぐ縫わないという荒業。(逆に難しい)
ポケット上部も
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ジグザグカンヌキ
そして、1本針で二回縫ったポケット。手間かかります。
で、「2本針」と「1本針で二回縫う」
この不必要と思われやすいディテールを比べてみました。(これが一番不必要かも・・・)
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上:ミスターオリーブのデニム
下:Stevensonのデニム
やはりステッチ幅が歴然。非常に細くて繊細です。
次、
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上:GalaabenDドレスシャツ
下:Stevensonのデニム
ちょっと分かり難いですが、ドレスシャツより幅が狭い。
繊細で手間がかかる作業です。
繊細な作業が根底にあるカジュアルワークブランドというのはなかなかないですよね。
生地復刻、ディテール踏襲。
そういうところに縫製復刻まで揃えばビンゴでしょう。
あとはもうお好きなように穿きに穿いてください。
そして、
時間が経過して、色が落ちて、馴染んだ頃にまたこの細かいところを見てみてください。
そうすると、なぜここまで拘ったかが見えてきます。
最後まで読んで頂き、有難う御座います。